「利権の復活」古賀茂明著

公開日: 更新日:

安倍政権の世論操作の実態>

 マスコミを利用して世論を操る安倍政権の巧妙なレトリックを分析して、そこに隠された思惑と利権のからくりを検証した政権批判の書。

 例えば原発事故の汚染水問題。安倍総理は、「国としてしっかりと対策を講じていく」と発言し、汚染水対策への国費投入が決定する。しかし、この決定が実際に意味するのは、東電の株主と債権者である銀行の資産を守り、国民に負担を課すというものだと指摘。

 その他、TPPやアベノミクス、憲法改正など重要政治課題に関する首相の発言の真意と背景を読み解き、改革派を装い国民の目を欺き、時に国民の不安をあおり世の中の空気を操作していくその手練手管を暴く。一方で、政官と「ITゼネコン」らの癒着構造にも言及。
(PHP研究所 760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁の「清純派枠」を狙うのは"二股不倫報道”の田中圭と同じ事務所の有望株という皮肉

  2. 2

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  3. 3

    橋本環奈『天久鷹央の推理カルテ』コア視聴率も低迷…パワハラ報道前からあった"上げ底人気"疑惑

  4. 4

    趣里と三山凌輝に結婚報道…“希代のワル”羽賀研二を彷彿とさせる男の登場に水谷豊どうする?

  5. 5

    慶応幼稚舎の願書備考欄に「親族が出身者」と書くメリットは? 縁故入学が横行していた過去の例

  1. 6

    ベッキー不倫騒動が教訓 LINEはこうして筒抜けになる

  2. 7

    自民“裏金議員”西田昌司氏が沖縄戦に許しがたいイチャモン…次期参院選に推薦した公明は真っ青

  3. 8

    上智大は合格者の最大40%も…2021年から急増した「補欠合格」の現状

  4. 9

    人間の脳内のマイクロプラスチック量は「使い捨てスプーン」サイズ…8年前より1.5倍に増えていた

  5. 10

    嵐「解散ビジネス」で荒稼ぎの皮算用…総売り上げは500億に? 2026年5月に活動終了