「データ進化論」河治良幸

公開日: 更新日:

――執筆動機は?

サッカー野球と違って《データ化しづらい》スポーツです。これまで個人の印象論で語られることが多かった。サッカーの見方は“百人百色”ですが、データはひとつだけです。しかし、そのデータも数字を基準にして単純比較しただけ。そこでデータに指標を作り、実際の試合と見比べて分析しました」

――バルセロナをお手本にしてJリーグ各クラブは、ボール支配率を高めようとしています。しかし、支配率が高いから勝てるとは限らないという例も紹介されています。

「12―13年CLでベスト16に進出したセルティックは支配率38%、ドルトムント42%、ミランは49%でした。アヤックスとマンチェスターCは53%でグループステージで敗退しました。たとえばカウンターが主体のドルトムント、ビルドアップが主体のミラン、ドリブルによる持ち上がりが主体のレアルではフィニッシュの局面でどう違うか? 他データと照らし合わせると精度も高まります」

――「ゴール参加」の項目で意外な発見も。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?