「流されゆく日々3」五木寛之著

公開日:  更新日:

■英雄のわがままを認めない日本社会

 日刊ゲンダイ本紙で1975年から続くデーリー・エッセーの文庫化。3巻となる本書には77年後半分を収録する。

 同年9月3日の王貞治によるホームラン世界記録達成の話題で書き出した章では、「王選手は偉大だな、と思う反面、かわいそうだな、という気持ちを押さえることができない」と英雄の今後を憂う。

 なぜなら、世の中は英雄に対して、その人間のわがままを認めるような自由な社会ではないからだと。その他、喫茶店や映画館に足を運ぶことがデラックスで豊かな気分にさせてくれた学生時代の思い出、イランや北海道などの旅先での雑感など。芸術から風俗にいたるまで琴線に触れた日々の思いをつづる。
(双葉社 620円)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「誰のおかげで飯食ってんだよ」同年代アイドルの怒声に…

  2. 2

    CM中止で加速…NGT48イジメの構図と暴行事件の“犯人”探し

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    前のめり安倍首相に露が食わす「条文作成」の毒まんじゅう

  5. 5

    仏捜査のJOC会長の長男 竹田恒泰氏“父擁護”のトンデモ発言

  6. 6

    「史上最弱横綱」稀勢の里を生んだ“機能不全”横審の大罪

  7. 7

    NGT48メンバーは自宅に男が 地方アイドルが苦しむジレンマ

  8. 8

    専門医は「説明不能」…米11歳少女の悪性脳腫瘍が消えた!

  9. 9

    安倍首相の「フェイク発言」を追及しない本土のマスコミ

  10. 10

    今度は連ドラ初出演…田中みな実“媚びた笑顔”に隠れた野心

もっと見る