外国人が教えてくれる日本の魅力編

公開日: 更新日:

(NHK出版 700円)

■「わらう春画」オフェル・シャガン著

 イスラエル生まれの古美術研究家である著者は、青年のころからセックスを扱った芸術に興味を抱いていたが、1989年に来日し、江戸時代の春画に魅了される。7300点の春画コレクションは今や世界最大だという。

 ヨーロッパのポルノと違うのは、男性だけでなく女性の快楽が平等に描かれていること。さらに巨大ペニスを描くことで、サイズに劣等感を持つ男性に、大きいことは必ずしもよくないというメッセージも与えている。

 現代よりおおらかで楽しそうな日本人が見えてくる。

(朝日新聞出版 1200円)

■「イギリス人アナリスト日本の国宝を守る」デービッド・アトキンソン著

 日本の不良債権の実態を暴くリポートを発表したイギリス人は、裏千家に入門してお茶に親しみ、今や創業300年、国宝・重要文化財の補修をする小西美術工藝社の社長だ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  2. 2

    長嶋茂雄引退の丸1年後、「日本一有名な10文字」が湘南で誕生した

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  5. 5

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  1. 6

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  2. 7

    レーダー照射問題で中国メディアが公開した音声データ「事前に海自に訓練通知」に広がる波紋

  3. 8

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  4. 9

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  5. 10

    巨人が現役ドラフトで獲得「剛腕左腕」松浦慶斗の強みと弱み…他球団編成担当は「魔改造次第」