ヌードアート本特集

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 過激な無修正ヌードなど、ネットでいくらでも拾える時代だ。これらの大量生産ヌードは興奮材料になるが、どこかむなしく空々しい。そこで勧めたいのが「ヌードアート」。古代から表現され続けてきた裸体には、人間の生臭い色気と毒気があり、妄想力をかき立ててくれる。「この秋は芸術鑑賞」と称して、ヌードアートをじっくり眺めてみよう。

 いにしえの時代から、肉体美の表現という口実で、神話や聖書に登場する女性の裸体が描かれてきた。キリスト教の厳しい性規範が根強く、物語を通して表現するほかなかったからだ。ところが19世紀に入ると、次第に妻や恋人、愛人、娼婦など市井の女性も描かれるようになる。巨匠や奇才と呼ばれる画家たちがこぞってヌードに挑み始めたのだ。

 そんな時代の裸婦像を集め、系統立てて掲載しているのが「美しきヌード絵画の世界」(綜合図書 1500円)だ。

 まず目を奪われるのは、写実主義のクールベ「白い靴下」。野外で白い靴下をはく女性は、靴下以外は全裸、つまり情事の後の身づくろいを描いたと想像できる。クールベの代表作は女性器をクローズアップして描いた「世界の起源」。洒脱なタイトルに挑発的な構図。反権力的な彼の姿勢が垣間見えるではないか。

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