作家生活25年の集大成となる記念作品を上梓 篠田節子氏に聞く

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「女たちのジハード」をはじめ、数多くの骨太な物語を書き続けてきた篠田節子氏。作家生活25周年記念作として上梓された最新作「インドクリスタル」では、日本人ビジネスマンの目を通して、神秘の超大国インドの混沌と矛盾、そしてパワーがリアルに描かれている。近頃では珍しくなった2段組みで500ページを超えるボリュームながら、まったく長さを感じさせない圧巻の社会派エンタメ大作だ。

 主人公の藤岡は、人工水晶デバイスの開発と製造を行う企業の社長を務めている。あるとき、惑星探査機用の人工水晶の核となる良質なマザークリスタルを求めて訪れたインドの寒村で、宿の使用人兼“性接待係”として働く、ロサと呼ばれる不思議な少女と出会う。これをきっかけに藤岡は、日本の常識など通じない“だまされたら負け”のインド流ビジネスと、宗教や身分の違いが複雑に絡み合う混沌の闇へと足を踏み入れていく。

「最初にこの物語を書こうと思ったのは10年も前のことです。最初のうちは、少女を“生き神”としてあがめるインドのある地域で、彼女と出会った日本人男性が美しい風景の中で妖しくも神秘的な体験をする――といったストーリーを考えていました」

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