「チューズデーに逢うまで」ルイス・モンタバン著 加藤喬訳

公開日: 更新日:

 モンタバン大尉はイラク戦争のとき、目の前でテロリストが自爆するのを見た。帰還後、狙撃兵の幻を見たり、広場恐怖症などPTSDに悩まされていた。そんな彼を救ってくれたのは、復員兵支援団体の介助犬プログラムで出合ったチューズデーだった。最初は行動力に満ちたボス犬を望んでいたのだが、トレーナーに見捨てられていたチューズデーを知的で思いやりにあふれる犬に戻すことが自分の責務だと感じた。それまで酔いつぶれなければ眠れなかったのに、チューズデーと一緒にベッドに入った日、彼はほどなく眠りに落ちた。

 介助犬との出合いで人生を取り戻した軍人がつづるノンフィクション。(並木書房 1800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」