「ジムグリ」飴村行著

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 北関東中部にある山あいの町に住む博人が帰宅すると、「トンネルにまいります」との書き置きを残し、妻の美佐が消えていた。半年前に1歳だった息子を失って以来、不安定な美佐は家出を繰り返してきたが、今回は本気のようだ。トンネルとは町の南東にある「虻狗隧道」のことで、美佐は「黄泉族」と呼ばれる人々が暮らす地下洞窟に向かったと思われた。明治時代に見つかった彼ら地下先住民は文化的水準が高く、日本人に組み入れられることを拒み、独自に暮らしていた。日中に姿を見せぬはずのモグラ兵が博人の家に現れた。博人は美佐が自分の暗殺を彼らに依頼したと気づき、自らも洞窟に向かう。気鋭の著者による長編怪奇幻想小説。

(集英社 1700円+税)

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