「軍艦島」黒沢永紀著

公開日: 更新日:

「明治日本の産業革命遺産」として世界文化遺産への登録が決まった軍艦島の魅力を紹介するガイドブック。

 長崎県の沖合に浮かぶ端島、通称「軍艦島」は、1974年に閉山するまで約100年にわたって稼働した炭鉱の島。最盛期の昭和30年代には5300人の島民が住み、高層鉄筋集合住宅や海底水道の敷設、屋上庭園など、どれも国内初の先端技術が次々と導入されてきた。しかし、「明治日本の」と限定されたため、軍艦島の最大の魅力であるこうした住宅棟や島民たちが残した文化は、今回の世界遺産には含まれないという。その歴史から当時の人々の暮らしぶり、島の建築物、そして現在の島を取り巻く状況まで詳しく解説。

(実業之日本社 850円+税)



【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    冷静になれば危うさばかり…高市バブルの化けの皮がもう剥がれてきた

  2. 2

    すい臓がんの治療が成功しやすい条件…2年前に公表の日テレ菅谷大介アナは箱根旅行

  3. 3

    歪んだ「NHK愛」を育んだ生い立ち…天下のNHKに就職→自慢のキャリア強制終了で逆恨み

  4. 4

    高市首相「午前3時出勤」は日米“大はしゃぎ”会談の自業自得…維新吉村代表「野党の質問通告遅い」はフェイク

  5. 5

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  1. 6

    「戦隊ヒロイン」ゴジュウユニコーン役の今森茉耶 不倫騒動&未成年飲酒で人気シリーズ終了にミソ

  2. 7

    維新・藤田共同代表に自民党から「辞任圧力」…還流疑惑対応に加え“名刺さらし”で複雑化

  3. 8

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  4. 9

    志茂田景樹さんは「要介護5」の車イス生活に…施設は合わず、自宅で前向きな日々

  5. 10

    NHK大河「べらぼう」に最後まで東洲斎写楽が登場しないナゼ?