「『お迎え』されて人は逝く」奥野滋子著

公開日:  更新日:

 死が近づくと、あの世から「お迎え」がきて連れて行ってくれる――緩和ケア医として2500人を看取ってきた著者は、死にゆく人の前に目に見えない人物やペット、神仏が現れて交流する、これまで言い伝えと思われてきたこの「お迎え」現象が確かに起きていることを実感するという。

 60歳の卵巣がん患者が、幼いときに死別した母親に手を握ってもらった「お迎え」現象を経験して、自分の死を受け入れられるようになった様子などを例に、お迎えが本人や周りの家族にどのような効果を及ぼすかを説く。多くの看取りのエピソードを紹介しながら、終末医療のあり方や、穏やかな死のプロセスを提案した「死の予習」ができるテキスト。

(ポプラ社 780円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    劇的試合続くも外国人記者ソッポ…錦織圭はなぜ“不人気”か

  2. 2

    参院選まで半年…野党共闘を阻む立憲・枝野代表の背信行為

  3. 3

    全豪OPで話題…大坂なおみが“スリム”になった深~い理由

  4. 4

    毎勤不正で新疑惑「数値上昇」の発端は麻生大臣の“大号令”

  5. 5

    早とちり小池知事…都が鑑定の“バンクシー作品”には型紙が

  6. 6

    お手本は韓国…政府推進「キャッシュレス社会」の恐ろしさ

  7. 7

    日清食品が駅伝撤退の波紋 錦織&大坂との巨額契約も負担か

  8. 8

    警察が運営阻止? 6代目山口組・高山若頭に早くも再逮捕説

  9. 9

    NGT暴行事件の黒幕か アイドルハンター“Z軍団”の悪辣手口

  10. 10

    協議打ち切り…日韓レーダー照射問題をこじらせた政治の罪

もっと見る