「病があるから素敵な人生」けん三(下田憲)著

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 北海道の富良野駅から汽車でおよそ50分。映画「鉄道員(ぽっぽや)」の撮影地として知られる過疎の町・南富良野町幾寅に、著者が開業した「けん三のことば館クリニック」がある。ユニークな病院名の通り、院内のいたるところに言葉の額が掲げられている。

 そこに記されているのは、すべて患者から受け取った“心の声”だという。本書には、「やっぱり独りで生きてはいない そばに居るあなたの笑顔に支えられてる」「老いてなお わたしが子らにできること元気で長生きすることだなあ」など、患者の心に寄り添う89詩が収められている。

 著者が目指すのは、“安上がりの医療”。毎日40人ほどの患者に、無償のはり治療も行っている。病を治し、傷を癒やす力について考えさせられる。

(幻冬舎 1100円+税)

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