公開日: 更新日:

「二十世紀酒場 一 東京・さすらい一人酒」多田欣也著

 お世辞にもうまいとは言えない、しかしなんとも味のある手書きの絵と文字。だからこそ酒場の飾らない雰囲気と脱力感が伝わってくる。都内の酒場を飲み歩いた筆者(職業はガーデンデザイナー)によるイラストエッセー本である。

 老舗名店、立ち飲み、大衆食堂はもちろんのこと、角打ち(酒販売店で飲める店)情報にも詳しい。さらには肉屋・魚屋・総菜屋・かまぼこ屋で「飲める店」も。小岩・新小岩・立石周辺が飲んべえの聖地であることは間違いないようだ。

 したり顔でうんちく傾けるでもなく、酒場のマナーと情緒を控えめにつづる著者。彼が酒場の世界遺産に選んだという新小岩の「大林」や小岩の「銚子屋」などは、すぐにでも繰り出したくなる。

(旅と思索社 1500円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    引退も覚悟? 小倉優香ラジオ降板テロの裏に年収1億円彼氏

  2. 2

    軽率さ変わらぬ石田純一 東尾理子に見放され離婚へ一直線

  3. 3

    昭恵夫人 居酒屋は小池号令厳守も“闇紳士”逮捕で疑惑再燃

  4. 4

    上沼恵美子「降板の全真相」現場は“辞めたる”を待っていた

  5. 5

    これはやりすぎ…夫の浮気現場でCA妻が取った驚きの行動

  6. 6

    台紙の上部には見えないのに下部にだけ広がる「斜線」の謎

  7. 7

    夫の定年後に妻の外出が増加 交際費と被服費が家計を圧迫

  8. 8

    海老蔵「ひどくないですか」コロナ補償直訴で松竹と確執か

  9. 9

    吉村知事の危うい“人体実験” うがい薬騒動に専門家も警鐘

  10. 10

    刑務官が巡回中に倒れ…自由になった受刑者が取った行動は

もっと見る