「女優A」越智月子著

公開日: 更新日:

 50年前、理由も語らず突然引退した銀幕の大スター・淸宮朝子が再ブレーク。引退後、表舞台には一度も姿を現していない朝子の行方を追うドキュメンタリー番組が制作されることになった。ナビゲーターに起用されたのは、朝子を大伯母に持つ売れない女優の凜子だった。凜子の母親・祥子もアドバイザーとして番組制作に携わる。養女として、幼いころ、朝子の屋敷で暮らしていた祥子は、中学生のとき、祖母から本当の母親が朝子だと教えられる。事実を知るプロデューサーの島津から、番組内でそのことを明かすよう迫られた祥子だが、返事を保留する。

 伝説の大女優の人生に秘められた闇と、母子孫3代の女の葛藤を描くエンターテインメント。

(小学館 600円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  2. 2

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  5. 5

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  1. 6

    「好感度ギャップ」がアダとなった永野芽郁、国分太一、チョコプラ松尾…“いい人”ほど何かを起こした時は激しく燃え上がる

  2. 7

    衆院定数削減の効果はせいぜい50億円…「そんなことより」自民党の内部留保210億円の衝撃!

  3. 8

    『サン!シャイン』終了は佐々木恭子アナにも責任が…フジ騒動で株を上げた大ベテランが“不評”のワケ

  4. 9

    ウエルシアとツルハが経営統合…親会社イオンの狙いは“グローバルドラッグチェーン”の実現か?

  5. 10

    今井達也の希望をクリアするメジャー5球団の名前は…大谷ドジャースは真っ先に“対象外"