「女優A」越智月子著

公開日: 更新日:

 50年前、理由も語らず突然引退した銀幕の大スター・淸宮朝子が再ブレーク。引退後、表舞台には一度も姿を現していない朝子の行方を追うドキュメンタリー番組が制作されることになった。ナビゲーターに起用されたのは、朝子を大伯母に持つ売れない女優の凜子だった。凜子の母親・祥子もアドバイザーとして番組制作に携わる。養女として、幼いころ、朝子の屋敷で暮らしていた祥子は、中学生のとき、祖母から本当の母親が朝子だと教えられる。事実を知るプロデューサーの島津から、番組内でそのことを明かすよう迫られた祥子だが、返事を保留する。

 伝説の大女優の人生に秘められた闇と、母子孫3代の女の葛藤を描くエンターテインメント。

(小学館 600円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  3. 3

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  4. 4

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  5. 5

    やす子の毒舌芸またもや炎上のナゼ…「だからデビューできない」執拗な“イジり”に猪狩蒼弥のファン激怒

  1. 6

    羽鳥慎一アナが「好きな男性アナランキング2025」首位陥落で3位に…1強時代からピークアウトの業界評

  2. 7

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 8

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  4. 9

    渡部建「多目的トイレ不倫」謝罪会見から5年でも続く「許してもらえないキャラ」…脱皮のタイミングは佐々木希が握る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」