「女優A」越智月子著

公開日: 更新日:

 50年前、理由も語らず突然引退した銀幕の大スター・淸宮朝子が再ブレーク。引退後、表舞台には一度も姿を現していない朝子の行方を追うドキュメンタリー番組が制作されることになった。ナビゲーターに起用されたのは、朝子を大伯母に持つ売れない女優の凜子だった。凜子の母親・祥子もアドバイザーとして番組制作に携わる。養女として、幼いころ、朝子の屋敷で暮らしていた祥子は、中学生のとき、祖母から本当の母親が朝子だと教えられる。事実を知るプロデューサーの島津から、番組内でそのことを明かすよう迫られた祥子だが、返事を保留する。

 伝説の大女優の人生に秘められた闇と、母子孫3代の女の葛藤を描くエンターテインメント。

(小学館 600円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?