「ドローンの衝撃」河鐘基氏

公開日: 更新日:

 無人飛行機「ドローン」といえば、首相官邸への墜落事件などの影響で“迷惑なもの”と認知している人も多い。しかし世界に目を向けると、ドローン活用の場は多岐にわたり、20年後の世界市場は約11兆円に達するという予測もある。

「エンターテインメントだけでなく、農業や防犯、災害救助など、ドローンが活躍する分野は着実に広がっています。新しいテクノロジーにマイナスイメージばかりを持つのではなく、メリットとデメリットの両方を見極める必要があるのではないでしょうか」

 著者は、国内外のドローントップ企業を取材。現在、プロ向けの商用ドローンで世界をリードしているのは、カナダのAeryon社で、ホビー用ドローンで存在感を示しているのは、中国のDJI社だという。

「カナダでは警察の多くでAeryon社のドローンが導入され、インフラ点検などで活躍しています。また、先ごろのネパール地震をはじめ、国連の災害支援でも同社のドローンが用いられている。政府によるバックアップもあり、超高額ですが超高性能の問題解決型ドローンが実用化されています。中国のDJI社製ドローンは、世界シェア7割を占めるといわれ、日本の空撮ファンがこぞって購入しているのも同社の『ファントム』シリーズ。DJI社は近年、商用ドローンの分野でも成長しています」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?