「ポンコツ探偵の名推理」滝田務雄著

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 八房文次郎は腕利きの刑事だったが、大物政治家・久丸の脱税事件捜査で3年前、警察を辞めさせられた。

 すっかり落ち込んでいた八房に、皮肉にも久丸と再会する機会がめぐってきた。

 元部下の鍋島眞子の恋人が登録している探偵の派遣組織〈3D〉に久丸からの依頼があり、それを担当することになった恋人を守ってほしいというのだ。しかたなく出向いた久丸の屋敷で顔を合わせたその恋人というのは、なんと八房がかつて逮捕した少年スリの、鉄鼠のダンジョーだった。(「ポンコツ探偵、吠える」)

 元刑事と元スリのコンビが活躍するユーモアミステリー5編。(幻冬舎 1500円+税)


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