「ポンコツ探偵の名推理」滝田務雄著

公開日: 更新日:

 八房文次郎は腕利きの刑事だったが、大物政治家・久丸の脱税事件捜査で3年前、警察を辞めさせられた。

 すっかり落ち込んでいた八房に、皮肉にも久丸と再会する機会がめぐってきた。

 元部下の鍋島眞子の恋人が登録している探偵の派遣組織〈3D〉に久丸からの依頼があり、それを担当することになった恋人を守ってほしいというのだ。しかたなく出向いた久丸の屋敷で顔を合わせたその恋人というのは、なんと八房がかつて逮捕した少年スリの、鉄鼠のダンジョーだった。(「ポンコツ探偵、吠える」)

 元刑事と元スリのコンビが活躍するユーモアミステリー5編。(幻冬舎 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋