「私のフルトヴェングラー」宇野功芳著

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 20世紀を代表する偉大な指揮者のひとり、ドイツのフルトヴェングラーの音楽を論じた評論集。

 ブルーノ・ワルターと人気を二分していたフルトヴェングラーは、第2次世界大戦前夜、ベルリン・フィルの常任指揮者に就任。内気で人見知りが激しく、指揮者としては不適格な性格の持ち主だった彼は、音楽的実力だけで成功した稀有な例だという。

 死後、半世紀以上が過ぎても彼の音楽が常に新しく、現代人の心を打ち続けるのはなぜか。それは、フルトヴェングラーは作曲者と同じ水準で楽曲を追体験し、作品がたった今生まれたかのように再創造するからだという。その偉大さの秘密から、CDベスト10や対談など、多様な視点から魅力を伝えるフルトヴェングラー尽くしの一冊。(河出書房新社 1800円+税)

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