「世界の学者が語る『幸福』」レオ・ボルマンス編、猪口孝監訳、藤井誠二ほか訳

公開日: 更新日:

 世界50カ国の研究者が、それぞれの視点から幸福を見つけ、それを維持するための方法を説いた幸福論集。

 デンマークの経済学者クリスチャン・ビョルンスコフ氏は、人は経済的・政治的変化に驚くほど早く慣れてしまうから、幸福に民主主義や所得の平等などは重要ではないと断言。幸福への助言として「人生の主導権を持ち、責任を負い、なおかつその人生は自分で変えることができることを意識しよう」と語る。

 その他、お金で買った幸福はすぐに消えるから人間関係に投資せよというオーストリア人心理学者や、幸福をもたらすのは「与えることか、それとも受け取ることか」を論じるイタリアの2人の教授など。百人百様の幸福へのレシピを収録。(西村書店 2200円+税)

【連載】BOOKレビュー

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志氏はパチプロ時代の正義感どこへ…兵庫県知事選を巡る公選法違反疑惑で“キワモノ”扱い

  2. 2

    タラレバ吉高の髪型人気で…“永野ヘア女子”急増の珍現象

  3. 3

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  4. 4

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  5. 5

    《#兵庫県恥ずかしい》斎藤元彦知事を巡り地方議員らが出しゃばり…本人不在の"暴走"に県民うんざり

  1. 6

    シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案

  2. 7

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  3. 8

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 9

    大量にスタッフ辞め…長渕剛「10万人富士山ライブ」の後始末

  5. 10

    立花孝志氏の立件あるか?兵庫県知事選での斎藤元彦氏応援は「公選法違反の恐れアリ」と総務相答弁