「秘録 CIAの対テロ戦争」マイケル・モレル著、月沢李歌子訳

公開日: 更新日:

 米国の情報機関CIAで要職を歴任してきた著者が、国際テロ組織との戦いの内幕を明かしたノンフィクション。

 1998年、ケニアとタンザニアの米大使館が自爆テロによって同時攻撃された。これがアルカイダとの戦いの始まりだった。CIAはその2年前からアルカイダを率いるビンラディンの正体を突き止めるために動向を探っていた。担当者は事件前にビンラディンの捕捉計画をまとめていたが実行には至らなかったという。以後、著者がブッシュ大統領のブリーフィング担当だった時に起きた9・11同時多発テロ、ビンラディン暗殺、そしてイスラム国台頭まで。

 テロとの脅威に立ち向かうCIAの戦いを克明に記録。(朝日新聞出版 2200円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも