ISを生む社会的背景は日本も例外ではない

公開日: 更新日:

「イスラム国『世界同時テロ』」黒井文太郎著

 テロリズムは感染症に似ている、というのは長年、軍事畑で世界を取材してきた軍事ジャーナリストの著者。イスラムテロ研究は20年におよぶという。既に欧州では伝染病の爆発的流行(パンデミック)に近い状況が生まれており、いずれは日本も例外ではなくなる。

 イスラム系の移民コミュニティーが多くない日本国内では、すぐにテロが続発する懸念は少ない。しかし海外でテロに遭遇する日本人は確実に増える。特に人質はイスラム教徒と異教徒に選別されるが、一見して異教徒とわかる日本人は殺されやすいのだ。具体例豊富なテロリポートだ。(KKベストセラーズ 830円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【夏の甲子園】初戦で「勝つ高校」「負ける高校」完全予想…今夏は好カード目白押しの大混戦

  2. 2

    ドジャース大谷翔平「絶対的な発言力」でMLB球宴どころかオリンピックまで変える勢い

  3. 3

    やす子「ドッキリGP」での言動が物議…“ブチ切れ”対応で露呈してしまった芸人の器量と力量

  4. 4

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  5. 5

    中央学院戦の「1安打完封負け」は全部私の責任です。選手たちにもそう伝えました

  1. 6

    菊池風磨率いるtimeleszにはすでに亀裂か…“容姿イジリ”が早速炎上でファンに弁明

  2. 7

    タレント出身議員の“出世頭” 三原じゅん子氏の暴力団交遊疑惑と絶えない金銭トラブル

  3. 8

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も

  4. 9

    ドジャース大谷翔平の突き抜けた不動心 ロバーツ監督の「三振多すぎ」苦言も“完全スルー”

  5. 10

    萩生田光一氏「石破おろし」がトーンダウン…自民裏金事件めぐり、特捜部が政策秘書を略式起訴へ