「殺し屋を殺せ」クリス・ホルム著、田口俊樹訳

公開日: 更新日:

 元特殊部隊員のヘンドリクスは、軍人時代の行為を償うため、殺し屋専門の殺し屋となる。殺し屋の標的になった人物にその事実を伝え、報酬と引き換えに彼らを狙う殺し屋を殺すのだ。

 ある日、彼はマイアミで不動産会社のオーナー・モラレスの命を狙うクルスの頭を4ブロック離れた駐車場からライフルで吹き飛ばす。全米の犯罪組織の代表者が集まる「評議会」は、クルスを殺した正体不明の殺し屋の始末をフリーのエンゲルマンに依頼。エンゲルマンは厳重な警備を突破してモラレスに接触する。同じ頃、同じ手口を二度と使わず犯行を繰り返すヘンドリクスを追って、FBI捜査官のトンプソンも動き出していた。

 アンソニー賞最優秀長編賞を受賞した徹夜必至のエンターテインメント。(早川書房 980円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動