「独走」堂場瞬一著

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 柔道のオリンピック金メダリストの沢居は、スポーツ省強化局長の谷田貝に呼び出される。4年後のオリンピックで金メダルの倍増を目標に掲げる谷田貝は、陸上・長距離の高校生選手・仲島に注目。特別強化指定選手に選んだ仲島のサポート役を沢居に任せたいという。沢居の選手としてのメンタルの強さを見込んでの依頼らしい。仲島は、世界で十分に戦える素質を持っているが、メンタルの弱さが心配なのだそうだ。沢居がスポーツ省のスタッフとなってすぐに、仲島が記録会であっさりと日本記録を更新する。だが、沢居は快挙を喜ぶどころか、予定通りの走りができなかったと落ち込む仲島の予想以上のマイナス思考に戸惑う。

 エリートアスリートの葛藤を描くスポーツ小説。(実業之日本社 741円+税)

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