「落語推理 迷宮亭」山前譲編

公開日: 更新日:

 大晦日、高層ビル街でタンチョウヅルが目撃される。同じ日、都内の高級ホテルの「鶴の間」でささやかな独演会を催していた落語家の破鶴が高座中に死ぬ。かつて一世を風靡した破鶴だったが、喉頭炎の悪化で引退に追い込まれ、その日が最後の高座だった。師匠・円葉ら5人の招待客を前に、破鶴が生涯最後の演目に選んだのは古典の「盲目かんざし」。声が思うように出ない破鶴は、二人羽織で噺を見せる芸に仕立て直し、弟子の小鶴と演じていたが、その迫真の最後の場面で、突然、明かりが消え、気が付いたら破鶴が死んでいたという。(連城三紀彦著「変調二人羽織」)

 他7編、落語を題材にした作品を集めたアンソロジー。(光文社 880円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒