「女系の総督」藤田宜永著

公開日: 更新日:

 森川の家は代々、女系家族で、子どもは3人とも娘。同居する三女夫婦の子どもも女だった。

 16年前に妻を亡くした森川の家には、三女一家の他に認知症の症状が表れ始めた母とアナウンサーの次女、そして大学生の姪が同居。婿養子だった亡き父は家業の材木商をたたみ、店をマンションに建て替えた。おかげで森川は、自分の選んだ道を進み、出版社で役員を務めている。競艇選手の長女は、森川を毛嫌いして家に寄り付かない。ある日、ホテルでのパーティーに参加した森川は、エレベーターから男と降りてきた姉の昌子を見かける。2人の関係が気になる森川だが、男勝りの姉に何も問いただせない。

 周囲の女性たちに振り回される森川の新しい恋を描く長編家族小説。(講談社 980円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  2. 2

    周囲にバカにされても…アンガールズ山根が無理にテレビに出たがらない理由

  3. 3

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  4. 4

    田中圭が『悪者』で永野芽郁“二股不倫”騒動はおしまいか? 家族を裏切った重い代償

  5. 5

    中森明菜が16年ぶりライブ復活! “昭和最高の歌姫”がSNSに飛び交う「別人説」を一蹴する日

  1. 6

    永野芽郁「二股不倫報道」の波紋…ベッキー&唐田えりかと同じ道をたどってしまうのか?

  2. 7

    レベル、人気の低下著しい国内男子ツアーの情けなさ…注目の前澤杯で女子プロの引き立て役に

  3. 8

    芳根京子《昭和新婚ラブコメ》はトップクラスの高評価!「話題性」「考察」なしの“スローなドラマ”が人気の背景

  4. 9

    永野芽郁“二股不倫”疑惑「母親」を理由に苦しい釈明…田中圭とベッタリ写真で清純派路線に限界

  5. 10

    大阪万博会場は緊急避難時にパニック必至! 致命的デザイン欠陥で露呈した危機管理の脆弱さ