「水素分子はかなりすごい 生命科学と医療効果の最前線」深井有著

公開日: 更新日:

「水もの商売」の宣伝本と思う人もいるかもしれない。しかし、ここで書かれている水素とは水やタンパク質脂肪、炭水化物といった化合物としての水素ではなく、分子状水素(H2 )。その医療効果(水素分子医学)について現状と将来を紹介したものだ。著者は東大理学部物理学科を卒業後に「水素系の物理と材料科学」を専攻し、中央大学名誉教授や東大生産技術研究所客員研究員を務める科学者。医者とは違った視点で水素分子医学について書いている。

 水素には抗酸化作用だけでなく、抗炎症作用、抗アレルギー作用、代謝改善作用などがあるという。濃度1・2PPMの水素水を1日900ミリリットルずつ8週間連続投与したところ、脂質糖質の代謝が改善され症状が著しく改善したとの論文も紹介されている。栄養が化合物でなく分子で語られる時代に入ったことを実感できる一冊でもある。(光文社新書 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士