「神童は大人になってどうなったのか」小林哲夫著
東京大学、財務省は神童の宝庫で、国家公務員試験で30位以内でないと財務省には入れない。そんな神童の一人が「バズーカ砲」と呼ばれる金融緩和政策を実施した黒田東彦日銀総裁だ。在学中に司法試験に合格し、国家公務員試験も2番で合格。あの金融政策で景気が改善したように見えたが、現状はもうひとつ。
最近、登場した神童のスターが、前文部科学省事務次官の前川喜平だ。東大文Ⅰから文部省へ。小泉政権時代、公立小・中学校教職員の国庫負担分引き下げを自分のブログで批判しているし、加計学園の獣医学部認可問題でも「秘にしてはいけないものは、国民に知らせる」と発言している。「すごい人」「ただの人」になった神童を紹介。(太田出版 1500円+税)