「出羽三山」岩鼻通明著

公開日: 更新日:

 出羽三山の山岳信仰の長い歴史と豊かな文化を解説したテキスト。

 山岳信仰とは古くからある自然崇拝の一つで、それが宗教として体系化されたのが修験道と呼ばれる。出羽三山は、山形県の月山・羽黒山・湯殿山の総称。奥山である月山山頂の「御室」には、奥宮としての月山神社本宮が置かれ、里山である羽黒山の山頂には、里宮として三山を合わせ祭る出羽三山神社の本社、三神合祭殿が置かれる。崇峻天皇の皇子である能除太子が開山者と伝わる羽黒山の縁起や、かつては三山の一つだった葉山が湯殿山に代わった経緯など、古代からの三山の歩みをひもとく。その信仰の広がりや多様な宗教民俗、そして実際の現地ガイドまで。いにしえより人々を引き付ける三山を案内。

(岩波書店 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    嵐ラストで「500億円ボロ儲け」でも“びた一文払われない”性被害者も…藤島ジュリー景子氏に問われる責任問題

  2. 2

    トリプル安で評価一変「サナエノリスク」に…為替への口先介入も一時しのぎ、“日本売り”は止まらない

  3. 3

    27年度前期朝ドラ「巡るスワン」ヒロインに森田望智 役作りで腋毛を生やし…体当たりの演技の評判と恋の噂

  4. 4

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  5. 5

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  1. 6

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  2. 7

    今田美桜が"あんぱん疲れ"で目黒蓮の二の舞いになる懸念…超過酷な朝ドラヒロインのスケジュール

  3. 8

    織田裕二「踊る大捜査線」復活までのドタバタ劇…ようやく製作発表も、公開が2年後になったワケ

  4. 9

    「嵐」が2019年以来の大トリか…放送開始100年「NHK紅白歌合戦」めぐる“ライバルグループ”の名前

  5. 10

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞