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本城雅人作家

1965年、神奈川県生まれ。明治学院大学卒。スポーツ新聞の記者を経て09年「ノーバディノウズ」(第1回サムライジャパン野球文学賞)でデビュー。17年「ミッドナイト・ジャーナル」で第38回吉川英治文学新人賞を受賞。著書に「紙の城」「監督の問題」など多数。

連載<22> 谷水の鋭い眼光に言葉が出ない

公開日: 更新日:

「どうしてですか。昔、うちの親父が外で待っていた時は話したんでしょ? それって親父が東都の記者だったからですか」

 翔馬に話せない理由があるとしたら、それしか思い当たらない。だが谷水は「違う」と言う。

「だったらどうしてですか」

「おまえは俺を辞めさせたがってん… 

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【連載】連載小説「蹉跌」 本城雅人

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