疲れているときのカフェイン摂取は逆効果

公開日: 更新日:

「医師が教える疲れが抜けない人の食事法」本間良子、本間龍介著

 休んでも疲れが取れないという人は、「副腎」が疲弊していることが原因かもしれないと警告する本書。日本初の「アドレナルファティーグ(副腎疲労)外来」を開いている医師が、副腎の役割と疲労を解消する食事法を解説している。

 左右の腎臓の上部にある副腎は、数多くのホルモンの生産に関わっている。そして、体内の炎症を鎮めたり、血糖値をコントロールしたり、免疫機能や血圧、自律神経などを調整する働きも持っている。副腎はストレスに対処するコルチゾールというホルモンも分泌するが、ストレス状態が長く続くとコルチゾールも分泌し続けなければならず、副腎は疲れ果てて機能が低下してしまう。すると疲労もたまり、さまざまな体調不良が起こるという悪循環に陥ってしまうのだ。

 日々頑張っている副腎を元気にするには、食生活の見直しが欠かせない。疲れがたまってくると栄養ドリンクのお世話になるという人も多いが、実は副腎にとっては逆効果。栄養ドリンクに含まれるカフェインには副腎を刺激する効果があるが、これは疲れた副腎にむち打つようなもの。コーヒーも含めて、疲れているときほどカフェインは避けるようにしたい。チョコレートやマーガリン、ソーセージなどの加工肉も副腎に負担をかけるため要注意だ。

 副腎疲労に効く栄養素はビタミンB群。豚肉や豆類、カツオやシジミなどを積極的に取ることで、副腎の機能がよみがえり、全身の疲労回復に役立つそうだ。(祥伝社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  2. 2

    紗栄子にあって工藤静香にないものとは? 道休蓮vsKōki,「親の七光」モデルデビューが明暗分かれたワケ

  3. 3

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  4. 4

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  5. 5

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  1. 6

    永野芽郁×田中圭「不倫疑惑」騒動でダメージが大きいのはどっちだ?

  2. 7

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  3. 8

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動

  4. 9

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 10

    永野芽郁がANNで“二股不倫”騒動を謝罪も、清純派イメージ崩壊危機…蒸し返される過去の奔放すぎる行状