「『疲れない体』と『折れない心』のつくり方」葛西紀明著

公開日: 更新日:

 現在開催中の平昌オリンピックに、冬季史上最多となる8度目の出場を果たしているスキージャンプ界のレジェンド、葛西紀明選手。45歳でなおトップアスリートとして活躍する自身の「衰えない肉体」と「戦い続ける強いメンタル」のつくり方を紹介しながら、40歳以降の人生でも最高のパフォーマンスを発揮し続ける極意を伝授する。

 スポーツの世界同様、ビジネスの世界でも体の老いは大敵だ。ここぞという場面で踏ん張りが利かなくなれば、結果を残すことは難しくなる。しかし、体の老いにあらがうには、何もひたすら筋トレをして20代の体を目指すわけではない。葛西選手がもっとも大切にしているのは、疲れない体をつくることだという。日々の疲れが取れなくなると、集中力や判断力も鈍り、メンタル面にも悪影響をもたらしてしまうためだ。

 そこで40代以降は、代謝を上げるトレーニングを強化している。本書では、1日3分でできる体幹強化法や、1日10分のランニング、そして体の柔軟性を高めるストレッチなど、葛西式のメソッドを数多く掲載。

 また、40代以降のメンタルトレーニングでは、ストレスを最大限に減らしモチベーションを維持し続けるための折れない心をつくることが重要だという。そのための、脳を休ませるコツや呼吸法なども紹介。オリンピアンの究極のメソッドを取り入れて、人生のピークを更新してみては。(東洋経済新報社 1300円+税)


【連載】長生きする読書術

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・大山悠輔「5年20億円」超破格厚遇が招く不幸…これで活躍できなきゃ孤立無援の崖っぷち

  2. 2

    織田裕二がフジテレビと決別の衝撃…「踊る大捜査線」続編に出演せず、柳葉敏郎が単独主演

  3. 3

    兵庫県・斎藤元彦知事を待つ12.25百条委…「パー券押し売り」疑惑と「情報漏洩」問題でいよいよ窮地に

  4. 4

    W杯最終予選で「一強」状態 森保ジャパン1月アジア杯ベスト8敗退からナニが変わったのか?

  5. 5

    悠仁さまは東大農学部第1次選考合格者の中にいるのか? 筑波大を受験した様子は確認されず…

  1. 6

    指が変形する「へバーデン結節」は最新治療で進行を食い止める

  2. 7

    ジョン・レノン(5)ジョンを意識した出で立ちで沢田研二を取材すると「どっちが芸能人?」と会員限定記事

  3. 8

    中山美穂さんの死を悼む声続々…ワインをこよなく愛し培われた“酒人脈” 隣席パーティーに“飛び入り参加”も

  4. 9

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  5. 10

    「踊る大捜査線」12年ぶり新作映画に「Dr.コトー診療所」の悲劇再来の予感…《ジャニタレやめて》の声も