「朽ちないサクラ」柚月裕子著

公開日: 更新日:

 県下でストーカー殺人事件が発生。その後、所轄署が署員の慰安旅行のために被害者の両親が出そうとしていた被害届の受理を引き延ばしていたことが地元紙の報道で発覚する。

 記事に憤慨した県民からの抗議電話の対応に追われる県警広報広聴課の泉は、心が晴れない。数日前に親友で、特ダネを報道した地元紙の記者・千佳と食事をした折に、ひょんなことから慰安旅行のことがばれてしまったのだ。

 泉は千佳が記事を書いたと疑うが、その夜、再び会った彼女は記事を書いたのは自分ではないと主張。身の潔白を証明してみせるとまで言い切る。1週間後、川で千佳の溺死体が見つかり、捜査で他殺と判明。泉も事情聴取を受ける。

 小説巧者による徹夜必至の警察小説。

(徳間書店 680円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  2. 2

    帝釈天から始まる「TOKYOタクシー」は「男はつらいよ」ファンが歩んだ歴史をかみしめる作品

  3. 3

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 4

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  5. 5

    立川志らく、山里亮太、杉村太蔵が…テレビが高市首相をこぞってヨイショするイヤ~な時代

  1. 6

    (5)「名古屋-品川」開通は2040年代半ば…「大阪延伸」は今世紀絶望

  2. 7

    森七菜の出演作にハズレなし! 岡山天音「ひらやすみ」で《ダサめの美大生》好演&評価爆上がり

  3. 8

    小池都知事が定例会見で“都税収奪”にブチ切れた! 高市官邸とのバトル激化必至

  4. 9

    西武の生え抜き源田&外崎が崖っぷち…FA補強連発で「出番減少は避けられない」の見立て

  5. 10

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ