「憲法の真髄」小林節、竹田恒泰著

公開日: 更新日:

 マスコミでお馴染みの2人が改正論議の渦中にある憲法の本質について語り合った対談集。

 憲法には「国家統治の組織作用の基本法」と、「国家権力を担当する人間を管理し、主権者国民の人権を守るとともに、主権者国民の幸福追求を支援する政治を全うさせるための法」という2つの定義がある。法律や判例などを束ねて憲法を認識する英国の「不文憲法」や、世界で最初の成文憲法を作った米国など、各国の憲法の成り立ちを振り返り、そもそも憲法とは何かを解説。

 その上で、明治の「大日本帝国憲法」制定の過程を追いながら、日本書紀に登場する十七条憲法の本来の精神などにも言及。

 憲法に対する誤解を解きながら、立憲主義や、9条問題など改正論議の争点を論じ合う。

 (KKベストセラーズ 890円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒