「憲法の真髄」小林節、竹田恒泰著
マスコミでお馴染みの2人が改正論議の渦中にある憲法の本質について語り合った対談集。
憲法には「国家統治の組織作用の基本法」と、「国家権力を担当する人間を管理し、主権者国民の人権を守るとともに、主権者国民の幸福追求を支援する政治を全うさせるための法」という2つの定義がある。法律や判例などを束ねて憲法を認識する英国の「不文憲法」や、世界で最初の成文憲法を作った米国など、各国の憲法の成り立ちを振り返り、そもそも憲法とは何かを解説。
その上で、明治の「大日本帝国憲法」制定の過程を追いながら、日本書紀に登場する十七条憲法の本来の精神などにも言及。
憲法に対する誤解を解きながら、立憲主義や、9条問題など改正論議の争点を論じ合う。
(KKベストセラーズ 890円+税)