嘘とプロパガンダに彩られた“安倍一味”の異常さ

公開日: 更新日:

「おい、小池!」適菜収著/KKベストセラーズ

「安倍でもわかる保守思想入門」(KKベストセラーズ)の著者が小池百合子橋下徹竹中平蔵ら“安倍(晋三)組”の異常さをまとめて明らかにする。

安倍政権を彩ってきたのは、嘘とプロパガンダである」と適菜は指摘しているが、「維新の会と小池をつないだのは竹中平蔵だった」という。「安倍は小池と組んで改憲したいと、ことあるごとにエールを送って」きたし、つまり、“安倍組”とは、安倍、小池、竹中、橋下の“四人組”なのである。周囲におはやし隊として桜井よしこや百田尚樹がいる。

「少し汚い表現だが」と言いながら、適菜は断言する。「希望の党が政界の肥溜めだとしたら、小池は政界の蝿取り紙」だと。付け加えれば、冬になってもぶらさげられている蝿取り紙ということになるだろう。

 この小池が連れてきたブレーンや手下がまたひどい。大阪維新の会のバックで動いていた慶大教授の上山信一であり、アントニオ猪木の事務所にいた野田数だからである。

 安倍を支える菅義偉は「政治家の覚悟」という自分の本に「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と書いているが、加計問題で国家戦略特区ワーキンググループの議事録の公開に応じない菅に、記者がここを読み上げ誰が書いた本かわかるかと尋ねると、菅は「知らない」と答えたとか。適菜は「ゴーストライターが書いたんだろうけど、自分の名前で出した本くらい読んでおけばいいのに」と皮肉っている。

 安倍と相思相愛の橋下についての、次の記述も特筆しておくべきだろう。

「橋下の父親と叔父は暴力団組員であるとの『新潮45』の報道は事実であると最高裁が認定。橋下の上告を退けた(二〇一七年六月一日)。一審大阪地裁判決は『実父が組員だったことは(橋下の)人格形成に影響しうる事実で、公共の利益に関わる』と指摘。二審大阪高裁も一審の判断を支持した」

 そして適菜は提案する。小選挙区比例代表並立制は中選挙区に戻す。党中央に権限が集中する政治資金規正法も1994年より前の形に戻す。郵政事業は国営に戻す。労働者派遣法の規制は強化し、構造改革特区は廃止する。安倍一味がもくろんできた道州制やTPP、農協の解体などもストップすれば、まっとうな国民の支持は集まる、と。

 ★★★(選者・佐高信)

■関連キーワード

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    小栗旬がハリウッド“資本”映画で主演も… トラウマ級の英語力と「スター」への高い壁

  2. 2

    ベネズエラ戦惨敗は井端監督の「自業自得」…リリーフ崩壊は昨年末から始まっていた

  3. 3

    侍J選手を“殺した”井端監督の偏重起用、場当たり、塩漬け…こうして結束力に亀裂が生じた

  4. 4

    大谷も「勝てる要素のある試合」と悔いた 侍J最悪のWBC8強止まり…井端監督チグハグ采配の痛恨

  5. 5

    元EXILE黒木啓司がLDHを離れたワケ…妻のド派手すぎるセレブ生活が遠因か

  1. 6

    「ガキ使」の没個性化が進む? 松本人志の“週替わりCM”で「本編」が希薄化の危機

  2. 7

    「国宝」日本アカデミー賞10冠の陰で…森七菜“最優秀助演女優賞”逃した不運と無念

  3. 8

    トランプ米国にすり寄る高市首相の寿命を“値踏み”…自民党内で加速する派閥再興へのシタタカな計算

  4. 9

    小沢一郎氏に聞いた(前編)衆院選での中道惨敗、自身まさかの落選と今後

  5. 10

    国立大学なら入学辞退率がゼロに近いはずだけど実態は? 有名私立と天秤にかけられる意外な大学