「曇り、ときどき輝く」鎌田實著

公開日: 更新日:

 医師として、世界中を訪ね歩き、東日本大震災、チェルノブイリ原発事故などで困っている人々に手を差し伸べ続けてきた著者は、「うつうつとした曇天の時代に、どうしたら輝くことができるのか」と考え、この本を書こうと決心したという。

 東日本大震災の大津波で塩水に漬かったピアノを奇跡的に蘇らせた、宮城県石巻市の楽器店「サルコヤ」の店主、井上晃雄氏、7つに分裂した旧ユーゴで、国籍や民族を超えて交響楽団を指揮する柳澤寿男氏、元受刑者たちの社会復帰を支援し続ける新宿・歌舞伎町の「日本駆け込み寺」代表、玄秀盛氏ら、著者がこの3年間に出会い、感動と勇気をもらった24の人間ドラマを紹介する人生指南書。

 (集英社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態