「さらば、シェヘラザード」ドナルド・E・ウェストレイク著、矢口誠訳

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 ページを開いてまず驚かされるのはノンブルが上下両方についていること。第1章が25ページずつ6回も繰り返され、第2章も2編あり、それからやっと最終章にたどり着くという奇妙な構成なのだ。

 物語の主人公はポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリス。彼の悩みは締め切りが近づいてもまったく書けないこと。いざ書き始めても自身の生活や夫婦問題のあれこれが紛れ込んで物語はなかなか進まない。そして小説は延々と第1章、25ページが繰り返されるが、ある日、書きかけの原稿が原因でエドは思いもかけないトラブルに巻き込まれる――。

 リチャード・スターク名義の<悪党パーカー>シリーズなどでおなじみの著者の半自伝的実験小説の本邦初訳。

(国書刊行会 2400円+税)

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