「さらば、シェヘラザード」ドナルド・E・ウェストレイク著、矢口誠訳

公開日:

 ページを開いてまず驚かされるのはノンブルが上下両方についていること。第1章が25ページずつ6回も繰り返され、第2章も2編あり、それからやっと最終章にたどり着くという奇妙な構成なのだ。

 物語の主人公はポルノ小説のゴーストライター、エド・トップリス。彼の悩みは締め切りが近づいてもまったく書けないこと。いざ書き始めても自身の生活や夫婦問題のあれこれが紛れ込んで物語はなかなか進まない。そして小説は延々と第1章、25ページが繰り返されるが、ある日、書きかけの原稿が原因でエドは思いもかけないトラブルに巻き込まれる――。

 リチャード・スターク名義の<悪党パーカー>シリーズなどでおなじみの著者の半自伝的実験小説の本邦初訳。

(国書刊行会 2400円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の夫は裁判沙汰に…女性芸能人が“成金”を選ぶリスク

  2. 2

    売り込みは好調も…河野景子“豪邸ローン2億円”の逼迫台所

  3. 3

    引退の稀勢の里を支える“太いタニマチ”と6000万円の退職金

  4. 4

    「ストライクが入らない」フランスアは高知で泣いていた

  5. 5

    安倍官邸“大号令”か 厚労省「実質賃金上昇率」水増し工作

  6. 6

    辺野古「県民投票」不参加表明 沖縄県“アベ友”5市長の評判

  7. 7

    首相の姓を? 永田町に飛び交う新年号に「安」採用プラン

  8. 8

    “第2のサンゴ虚報事件”で思い出す安倍首相の朝日新聞批判

  9. 9

    広島・誠也が打点王宣言も “新3番”長野に丸の代役務まるか

  10. 10

    長野以外にGベテランリスト漏れ 広島“ポロリ発言”の波紋

もっと見る