「住まいで『老活』」安楽玲子著

公開日: 更新日:

 高齢者の大半は、介護が必要になってもそのまま自宅で暮らしている。しかし、在宅介護現場の大きな問題は、荷物が整理されず、設備も古いまま、暑さ寒さに耐えながら暮らす人が多いことだ。在宅での療養、介護はバリアフリー化されていることが基本だが、当事者の高齢者には家のリフォームや片付け、暮らしの見直しに思いが及ばず、それを実行する力もない。家族機能が低下した世帯も増え、これまで同様の在宅ケアの実態が続くなら、介護の重度化によって家で暮らすことが難しくなる人は確実に増える。本書では、こうした状況を防ぐため、リフォームや福祉用具の活用で「住まいの介護力」を高め、自宅で暮らしながら病気や要介護となるリスクを軽減する方法を伝授する。

(岩波書店 820円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する