「ロング・ロング・ホリディ」小路幸也著

公開日: 更新日:

 1981年、札幌の大学に通う20歳の幸平は、講義以外の時間のほとんどをバイト先の喫茶店「D」で過ごしていた。アルバイト仲間は、留年を重ね25歳のリーダー格のナオキら、個性豊かで働いていて心地よい。

 ある日、店に東京にいるはずの6歳上の姉が幸平を訪ねてきた。旭川の実家を出たままの姉と会うのは7年ぶりだった。商社で働いているはずの姉は理由も言わずに幸平の部屋で居候を始める。姉は、幸平の先輩の恭子や、ナオキを慕う女子高生のヒロコら常連客とすぐに親しくなる。そんななか、バイトの兄貴的存在で、店を統括する社員の岡本さんが、社長と喧嘩をして、辞めてしまい、バイトたちは動揺する。

 Dで働く若者たちの成長と葛藤を描く青春小説。

(PHP研究所 760円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾