「娘の結婚」小路幸也著

公開日: 更新日:

 52歳の國枝は、男手ひとつで育てた娘の実希から会ってほしい人がいると告げられ動揺する。恋人がいることは気づいていたが、その相手が、娘が9歳まで暮らしたマンションの隣室に住んでいた幼馴染みの真だと知り、さらに驚く。同時に、妻の佳実を事故で失い、実家に引っ越す際に耳にした真の母親の景子に対する悪評が気になる。佳実は生前、景子との関係に悩んでいたらしい。娘の幸せを願う國枝は、景子の人物を見極めるまで真に会う決心がつかない。そんな中、國枝は元恋人の綾乃と再会。それぞれの近況について話すうちに、景子が、綾乃が師範を務める茶道教室の生徒だと分かる。

 娘の幸せを願う男親の心境を描いた家族小説。(祥伝社 580円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  4. 4

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  5. 5

    “名門小学校”から渋幕に進んだ秀才・田中圭が東大受験をしなかったワケ 教育熱心な母の影響

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  3. 8

    星野源「ガッキーとの夜の幸せタイム」告白で注目される“デマ騒動”&体調不良説との「因果関係」

  4. 9

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも