「『がん』はなぜできるのか」国立がん研究センター研究所編

公開日: 更新日:

 1981年以来、日本人の死亡原因の第1位となっているがんの研究・医療の最前線を紹介するサイエンスブック。

 20世紀には化学物質ががんを引き起こす「化学発がん説」をはじめ、さまざまな研究が行われてきたが、現在、がんは「がん遺伝子やがん抑制遺伝子に変異が起こることで発生する」遺伝子の病気だと考えられているという。がんが体の中で生まれるメカニズムから、がん化やがん細胞の増殖に関わるタンパク質や酵素の分子などに的を絞って狙い撃ちしてその働きを抑えることでがんを攻撃する「分子標的薬」のしくみ、1滴の血液から13種類のがんを超早期に発見する検査法などの治療や予防まで。正しい知識でがんと向き合うための参考書。

 (講談社 1100円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは