「幽霊解放区」赤川次郎著

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 警視庁捜査1課の警部・宇野と女子大生・夕子のカップルが事件を解決する人気「幽霊」シリーズ最新刊。

 知人の人形作家・沙知子の作品を収める博物館のオープニングセレモニーに招かれた2人は、N町に向かう。町近くのレストランで食事中、予約の電話が入る。客とアルバイトの電話のやりとりを聞いていた主人の真田とその妻・睦子の顔色が変わる。真田によると、客が名乗った峰原竜三という男は、死んだはずだというが、詳しくは語ろうとしない。知人の地元記者に話を聞くと、峰原は真田の証言で女子高生殺害の容疑者となり、現場検証中に遺族に突き飛ばされて事故死したという。残された家族3人も火事で死んだらしい。(表題作)

(文藝春秋 900円+税)

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