「機捜235」今野敏著

公開日: 更新日:

 相棒が負傷して新しい相棒が来た。

 第2機動捜査隊の高丸の前に現れたのは、どう見ても定年間際の縞長だった。

 渋谷区のコンビニで強盗事件が発生したので、現場に急行した。初動捜査を行って所轄に引き継げば機捜の役目は終わりだが、所轄の刑事は縞長が証言を取った後、目撃者を帰したことが気に入らないようだ。縞長と組むと機動力が落ちると高丸は思った。

 ところが、巡回中に縞長が突然、職質をかけたいやつがいるから車を止めてくれと言い出した。

 縞長が声をかけた男は挙動不審でもなく、不審な荷物を持っているわけでもなく、人相にも見覚えはなかった。(表題作)

 異能の老刑事と若手の刑事のコンビが活躍する短編刑事小説集。

 (光文社 1500円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    元横綱・三重ノ海剛司さんは邸宅で毎日のんびりの日々 今の時代の「弟子を育てる」難しさも語る

  2. 2

    矢沢永吉&甲斐よしひろ“70代レジェンド”に東京の夜が熱狂!鈴木京香もうっとりの裏で「残る不安」

  3. 3

    巨人・岡本和真を直撃「メジャー挑戦組が“辞退”する中、侍J強化試合になぜ出場?」

  4. 4

    “最強の新弟子”旭富士に歴代最速スピード出世の期待…「関取までは無敗で行ける」の見立てまで

  5. 5

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  1. 6

    【独自】自維連立のキーマン 遠藤敬首相補佐官に企業からの違法な寄付疑惑浮上

  2. 7

    物価高放置のバラマキ経済対策に「消費不況の恐れ」と専門家警鐘…「高すぎてコメ買えない」が暗示するもの

  3. 8

    福島市長選で与野党相乗り現職が大差で落選…「既成政党NO」の地殻変動なのか

  4. 9

    Snow Manライブで"全裸"ファンの怪情報も…他グループにも出没する下着や水着"珍客"は犯罪じゃないの?

  5. 10

    今の渋野日向子にはゴルフを遮断し、クラブを持たない休息が必要です