「任侠浴場」今野敏著

公開日: 更新日:

 ヤクザの親分、阿岐本雄蔵のところへ兄弟分の永神がやってきた。身内同然の小松崎が、赤坂6丁目の古い銭湯の債権を持っているという。

 だが、暴対法・排除条例で、ヤクザは不動産の売り買いもできない。小松崎はその銭湯の近くで生まれ育ち、思い出がある。銭湯の経営者は続けたいと思っていると聞いて、阿岐本は「俺はな、無理だと思えば思うほど、挑戦したくなるんだ」と言い出した。

 銭湯の経営者に話を聞いてみると、税金や水道料の優遇や補助金もあり、やっていけるはずなのに、阿岐本に立て直しを頼んだ。何か裏があるのでは? そういえば、この話が出た途端に赤坂署のマル暴が来たのもおかしい。「世直し」に燃える任侠の物語。

(中央公論新社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒