「競輪選手」武田豊樹著
著者は、スピードスケートの代表選手として02年ソルトレークシティーオリンピックに出場後、競輪選手に転向。29歳でデビュー後は競輪界最高峰のレースに優勝するなど、トップレーサーとして活躍し、これまでに約15億円の賞金を手にしてきたという。
公営ギャンブルである競輪は、他の競技と比べて推理する要素が多く、選手数もプロスポーツ界最大で、的中させるのが最も難しいとされる。選手もファンも、「人生の縮図」といわれる競輪がもつ奥深さに憑(つ)かれると抜け出すことができなくなるという。
本書は、スピードスケート選手時代から挫折続きだったというその半生を振り返りながら、競輪選手の日常や、レースの駆け引き、仲間との絆など、知られざる競輪の世界を明かす。
(KADOKAWA 860円+税)