「政界版 悪魔の辞典」池上彰著

公開日: 更新日:

 辞典の体裁を借り、政界用語を皮肉交じりに解説しながら、政治の基礎や歴史を分かりやすく伝授するサブテキスト。

「あ」の項では「悪夢のような民主党政権」=「自分たちにとって『悪夢』になったことを他人のせいにする安倍晋三首相流のレトリック」とばっさり。

 同じく同日選挙の可能性について否定する常套句「頭の片隅にもない」は、「『いまは考えていないことにする』というカモフラージュの言葉。いずれ頭に入ってくるかもね、というニュアンスがある」。

 ほかにも「カジノ法」=「ギャンブル依存患者が出てもドナルド・トランプ大統領の支持組織を儲けさせてトランプ大統領の依頼を実現させようという壮大な計画」など。 現政権のでたらめ、不誠実ぶりを徹底的に糾弾・揶揄する。

(KADOKAWA 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  2. 2

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  3. 3

    永野芽郁は疑惑晴れずも日曜劇場「キャスター」降板回避か…田中圭・妻の出方次第という見方も

  4. 4

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???

  5. 5

    「高島屋」の営業利益が過去最高を更新…百貨店衰退期に“独り勝ち”が続く背景

  1. 6

    かつて控えだった同級生は、わずか27歳でなぜPL学園監督になれたのか

  2. 7

    JLPGA専務理事内定が人知れず“降格”に急転!背景に“不適切発言”疑惑と見え隠れする隠蔽体質

  3. 8

    「俳優座」の精神を反故にした無茶苦茶な日本の文化行政

  4. 9

    (72)寅さんをやり込めた、とっておきの「博さん語録」

  5. 10

    第3の男?イケメン俳優が永野芽郁の"不倫記事"をリポストして物議…終わらない騒動