「なぜか笑顔になれる認知症介護」奥野修司著

公開日: 更新日:

 家族に大きな負担を強いる認知症の介護だが、著者は「私たちは認知症のことをよく知らずに介護して、余計な苦労を背負っているのかもしれない」と指摘する。その理由のひとつは、介護すると家族と当事者の思いが食い違っていることにある。同じアルツハイマー型認知症でも患者によって症状が異なり、マニュアルにのっとった介護は役に立たないのだ。そして、もうひとつは行政のサポートシステムが周知されていないため、介護負担や経済的負担が重くなっているケースだという。

「徘徊(はいかい)」や「物盗(と)られ妄想」などの問題行動がなぜ起こるのか、申請時期によって金額に雲泥の差が出る障害年金など。

 当事者たちの声に耳を澄ませながら、認知症への備え方、介護の仕方を紹介する健康テキスト。

 (講談社 1000円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    国分太一の先行きはさらに険しくなった…「答え合わせ」連呼会見後、STARTO社がTOKIOとの年内契約終了発表

  2. 2

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  3. 3

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  4. 4

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  5. 5

    日本語ロックボーカルを力ずくで確立した功績はもっと語られるべき

  1. 6

    都玲華プロと“30歳差禁断愛”石井忍コーチの素性と評判…「2人の交際は有名」の証言も

  2. 7

    規制強化は待ったなし!政治家個人の「第2の財布」政党支部への企業献金は自民が9割、24億円超の仰天

  3. 8

    【伊東市長選告示ルポ】田久保前市長の第一声は異様な開き直り…“学歴詐称”「高卒なので」と直視せず

  4. 9

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  5. 10

    ラウールが通う“試験ナシ”でも超ハイレベルな早稲田大の人間科学部eスクールとは?