「そして歩き出す」早川史哉著

公開日: 更新日:

 プロデビューしたばかりの2016年4月、J1・名古屋グランパス戦で、遠征メンバー入りした著者は、試合当日朝、激しい痛みを感じた。

 両足の付け根、鼠径(そけい)部のリンパ節が腫れ上がり、検査の結果、急性白血病と診断された。選手契約を一時凍結し、抗がん剤治療、骨髄移植手術を受け、発症から3年7カ月間の苦しい闘病生活を経て、19年10月5日、ついにプロ選手に復帰し公式戦のピッチに立った。

「ずっと見たかった景色を、ついに現実として見ることができた。僕の闘病生活を支えてくれた、ビッグスワンの美しい音色と景色。僕はこの1日を一生忘れないだろう」

 白血病からの復帰を果たした、アルビレックス新潟所属のJリーガーの話題の闘病記。

(徳間書店 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する