「すばらしき日本語」清水由美著

公開日: 更新日:

 留学生に日本語を教えてきた著者は、日本語は「要所要所にぴしっとスジが通っているし、奇跡のように整理整頓が行き届いている言語」だという。日本人が意外と知らないそんな日本語の魅力について記したエッセー。

 五十音や「指示詞」などの整然性、つづりと発音に齟齬(そご)がなく、フリガナさえふってあれば初心者にも正確に読め、仮名さえわかればPCやスマホを使って難しい漢字を「書く」こともできる手軽さなど、まずは日本語のどこがすてきかを熱く語る。その上で、巷のおかしな敬語を俎上(そじょう)に、それまで使ってきた敬語では十分に敬意を表せないような気がして、もっと敬意を盛り込んだ表現が必要だと感じてしまう「敬意逓減の法則」など。

 さまざまな視点から知っているようで知らなかった日本語のヒミツを解き明かす。

(ポプラ社 860円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然