「すばらしき日本語」清水由美著

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 留学生に日本語を教えてきた著者は、日本語は「要所要所にぴしっとスジが通っているし、奇跡のように整理整頓が行き届いている言語」だという。日本人が意外と知らないそんな日本語の魅力について記したエッセー。

 五十音や「指示詞」などの整然性、つづりと発音に齟齬(そご)がなく、フリガナさえふってあれば初心者にも正確に読め、仮名さえわかればPCやスマホを使って難しい漢字を「書く」こともできる手軽さなど、まずは日本語のどこがすてきかを熱く語る。その上で、巷のおかしな敬語を俎上(そじょう)に、それまで使ってきた敬語では十分に敬意を表せないような気がして、もっと敬意を盛り込んだ表現が必要だと感じてしまう「敬意逓減の法則」など。

 さまざまな視点から知っているようで知らなかった日本語のヒミツを解き明かす。

(ポプラ社 860円+税)

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