「SCIS 科学犯罪捜査班Ⅱ」中村啓著

公開日: 更新日:

 同じ病院で死亡した患者4人が、死亡確認から24時間以上経過後に、次々と生き返り、誰の力も借りずにどこかへ消える。警視庁の祐一が率いるSCIS(科学犯罪捜査班)が捜査を担当。SCISのアドバイザーで世界的科学者の最上によると、ウイルスが原因の可能性があるという。死亡診断書には、2人の患者の左腕に注射痕があったと記されていた。

 やがて、インフルエンザで死亡した凜子の母親・弥生が生物学者だと分かる。凜子の家に急行した祐一らを尾行する男がいた。男は、科学技術による人間の進化をうたうトランスヒューマニズムの信奉者たちが集まる組織のメンバーだった。

 最上と祐一のコンビが難事件に挑む科学ミステリーシリーズ第2弾。

(光文社 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?