「小倉・関門海峡殺人事件」梓林太郎著

公開日: 更新日:

 北アルプス北穂高山頂近くで女性登山者が遭難死。落石による事故と思われたが、検視の結果、殺人と分かり松本署の道原らが捜査に乗り出す。

 被害者は九州・小倉在住の由紀恵というシングルマザーだった。目撃者に再度話を聞くため上京した道原は、東京に住んでいることが分かった由紀恵の元夫・竹川に会いに行く。大家の話から、竹川のアリバイは証明されるが、なぜか彼は急に仕事をやめて、姿を消していた。

 東京から小倉に向かった道原らは、由紀恵の父・孝光も7年前に不審転落死していることを知る。地元警察は殺人として捜査を続けているという。さらにその5年前には孝光の父親・誠治も海で変死していた。

 3世代にわたる事件の闇に迫るミステリー。

(光文社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  2. 2

    高市政権の物価高対策はもう“手遅れ”…日銀「12月利上げ」でも円安・インフレ抑制は望み薄

  3. 3

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  4. 4

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  5. 5

    京浜急行電鉄×京成電鉄 空港と都心を結ぶ鉄道会社を比較

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    【時の過ぎゆくままに】がレコ大歌唱賞に選ばれなかった沢田研二の心境

  3. 8

    「おまえもついて来い」星野監督は左手首骨折の俺を日本シリーズに同行させてくれた

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾