「小倉・関門海峡殺人事件」梓林太郎著

公開日: 更新日:

 北アルプス北穂高山頂近くで女性登山者が遭難死。落石による事故と思われたが、検視の結果、殺人と分かり松本署の道原らが捜査に乗り出す。

 被害者は九州・小倉在住の由紀恵というシングルマザーだった。目撃者に再度話を聞くため上京した道原は、東京に住んでいることが分かった由紀恵の元夫・竹川に会いに行く。大家の話から、竹川のアリバイは証明されるが、なぜか彼は急に仕事をやめて、姿を消していた。

 東京から小倉に向かった道原らは、由紀恵の父・孝光も7年前に不審転落死していることを知る。地元警察は殺人として捜査を続けているという。さらにその5年前には孝光の父親・誠治も海で変死していた。

 3世代にわたる事件の闇に迫るミステリー。

(光文社 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  2. 2

    白鵬のつくづくトホホな短慮ぶり 相撲協会は本気で「宮城野部屋再興」を考えていた 

  3. 3

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    佳子さま“ギリシャフィーバー”束の間「婚約内定近し」の噂…スクープ合戦の火ブタが切られた

  1. 6

    半世紀前のこの国で夢のような音楽が本当につくられていた

  2. 7

    生田絵梨花は中学校まで文京区の公立で学び、東京音大付属に進学 高3で乃木坂46を一時活動休止の背景

  3. 8

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  4. 9

    田原俊彦「姉妹は塾なし」…苦しい家計を母が支えて山梨県立甲府工業高校土木科を無事卒業

  5. 10

    プロスカウトも把握 高校球界で横行するサイン盗みの実情