「番号は謎」佐藤健太郎著
現代社会は番号であふれている。住民票コードからマイナンバー、健康保険証や基礎年金、銀行口座やカード、さらに各種の暗証や会員番号まで。現代人は番号に取り囲まれて生きている。そんな身近な番号の起源や知られざる秘密を解き明かしていく面白読み物。
例えば運転免許証の12桁の番号。最初の2桁は発行した都道府県、次の2桁は免許取得の年、最後の桁は再発行された回数を示しているという。また大リーグで背番号が導入された当初は、「囚人のようだ」と選手の反発が強かったが、受け入れられると、選手とファン双方にとって憧れと思い入れの対象になる。電話番号や郵便番号、テレビのチャンネルなど、さまざまな番号に秘められたエピソードを網羅。
(新潮社 780円+税)