「ザ・ブルーハーツ」陣野俊史著

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 ザ・ブルーハーツはたった10年の活動で1995年に解散したバンドだ。メンバーのひとり、甲本ヒロトは、高校3年のときからバンド活動をしていたが、東京に行く口実のため入った法政大学を2年で中退、バンド活動に専念する。

 スランプに陥っていたとき、ゴキブリやネズミが出ないようにタダでいいから住んでくれと頼まれて、倒産した工場の7畳の部屋に住むことに。寂しいので友達を呼んで飲み食いしていたので、ゴキブリやネズミはかえって増えた。ザ・ブルーハーツの楽曲「リンダリンダ」に「ドブネズミみたいに美しくなりたい」という一節があるが、実際にネズミが出る環境にいたという事実は無視できない。

 伝説のバンドの軌跡を追う。

(河出書房新社 2000円+税)

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